夜勤スタッフが、田辺市江川漁港で釣ってきたボラ。
飼育用に展示していましたが、弱ってきたため食べることに・・・
体は擦れて鬱血しているし、顔はボロボロ・・・
心の中では「まぁ、これも仕事の内だぁ・・・」という感じｗ
期待はしていませんでした。
クサいと言われる魚なので、血抜き処理などは万全に行いました。
ボラのへそ
珍味と呼ばれるボラのへそ。正確には胃と腸の間に位置する幽門部のことを指します。
泥ごと吸い込んでエサを食べるので、しっかりと消化できるように発達した器官のようです。
砂ズリと全く同じ食感で美味でした。
ボラの刺身
3日熟成です。
というより、食べるのをためらっていると3日経ってしまった。というべきか・・・
クサいといわれる割には、全く匂いがしません。
血抜きが上手かったのでしょう。
こちらが刺身。
血合いが少々グロテスクですね。
上の切り身は、血合いをトリミングしています。
血合いを除去した身は案外綺麗・・・
いざ食べてみると・・・
しっかりとした食感で甘みがあり、しっかりと脂も乗っている。
臭みなどは一切なく、これはうまい。
料亭で何も知らずに出されたら、一皿2000円でも納得いく味です。
正直、寒グレやヒラメでは相手にならない。
今の時期限定かもしれませんが、堤防から釣れる魚では間違いなく一番の刺身です。
ただ、ボラを摂取している。という事実を受け入れにくいので箸は進みませんｗ
味は特上ですが。
唐揚げ
なぜか美味しくなかったですね。
食感も悪く味がしない。
正直、どんな料理でもイマイチになりそう。
ボラの身質と、火を入れた時の締まり方が相性悪いのでしょうか。
もう少し熟成させて、脱水させれば変わるのかも。
不味くはありませんが、美味しくもない。という感じです。
まとめ
冬のボラの刺身は絶品でした。
正直、ほとんどの魚より美味です。
血抜きをしっかりすれば匂いも全く気になりません。
高校生アルバイターが言うには、ボラは簡単に釣れるそうです。
リリースするのではなく、しっかりと処理をして持ち帰ってみてはいかがでしょうか？
価値観変わるくらい美味しいですよ。
