イシダイ釣りをやってみよう~

目次

イシダイとは

磯の王者と言われるイシダイ

豪快で強烈な引きを見せてくれるイシダイ。

硬いイシダイ竿が海面に突き刺さる大迫力の光景を見てしまうと

きっとこの釣りにのめりこんでしまうでしょう。

イシダイの子どもは夏に堤防回りでよく見かける

体長10cm前後で「シマダイ」と呼ばれます。

これが成長し磯に着くようになり、

40㎝くらいまでの大きさを「サンバソウ」

↑小型のイシダイ 40cmほどは、サンバソウと呼ばれる

さらに大きくなると、口の周りが黒くなり

「クチグロ」と呼ばれ、

縞模様が消えた大型個体を「銀ワサ」と言います。

↑春のっこみシーズンに釣れる銀ワサイシダイ

口の周りが黒くなり、体の縞模様が消えているオスのイシダイ

45cm以上になると、オスは7本の縞が消え始め

メスは縞模様が残ったままになります。

↑7本の縞模様が消え始めているオスのイシダイ

イシダイ釣りの時期

春から梅雨までと秋がシーズンになります。

水温は18度から24度がベスト

特に、雨が降りそうな風の弱い日に釣れる傾向が有ります。

3月~5月

のっこみ銀ワサシーズン

6月~7月、10月~11月

中型サイズのイシダイやイシガキダイが釣れる

真夏の8月から9月はイシガキダイの小型が多い。

↑ 秋はイシガキダイの活性が高くよく釣れる。

イシダイ釣りのエサ

季節によって使うエサが変わります。

春はエサ取りが少なく食い込みの良い赤貝(サルボウ貝)を使います。

サルボウ貝の付け方には3通りあります。

1 殻から身を取り出して、剥き身だけを鈎に数珠掛けにする。(エサ取りが少ない)

2 ハンマーで殻を粗く割り、殻ごと数珠掛けにする。(エサ取りそこそこ)

3 ほんの少しだけ殻を割って、鈎に数珠掛けにする方法。(エサ取り多い)

4月ごろになると、赤貝よりもエサ持ちの良いトコブシ(ナガレコ)やサザエを使います。

ナガレコの大きなものは、ナイフで4等分にしサイコロ状ににして鈎に刺します。

小さなものは半分に切って、つけます。

鈎先は出すようにします。

5月はウニとトコブシ、サザエを併用

6月から10月までは、ウニ

11月から12月まではウニとサザエを併用

イシダイの大好物ヤドカリが手に入れば、釣れる確率はぐっと上がります。

オニヤドカリ 爪もえさとして使えます。

イシダイ釣りの仕掛け

おすすめのイシダイ仕掛けは概ね2通りです。

1つは、当たりが分かりやすいパッスル式天秤で、

春の海藻が多い時に多用します。

また、エサを目立たせたい時にも有効です。

遠投にはあまり向いていません。

もう一つは遠投式天秤

6月から冬までは、海藻が少ないので

シンプルな仕掛けの遠投式を使います。

ピトンに竿を置いて待つ釣りが和歌山県では一般的です。

竿5~5.3m

リール カウンター付の石鯛専用リール

道糸はナイロン18号から20号が一般的で、大物が出そうな時は24号を使います。

根掛かりが多い所では、捨て糸を自分の力で

切れるように細めを使うと体力の消耗が少ないです。

ポイントが溝の場合はこのパッスル式天秤が良いです。

シンプル仕掛けの遠投式

沖の瀬回りやかけ上がりを狙うならこの仕掛け

  • イシダイの釣り方

まずはイシダイ釣りに必要なグッズをご紹介します。

1 ピトン棒 50cmくらいが使いやすい

2 ピトンの頭 ステンレスやチタン製の物がある

3 ハーケン ピトン棒を磯に固定するための物 磯の色んな穴に対応するために最低3個は必要

4 ハンマー ピトンを磯に打ち付けるときに使用

5 ウニつかみ ウニにはトゲがあるので素手では触れません。

6 ラインブレイカー 根掛かりを外す時に使用

7 はさみ ウニトゲをカットする時に使う

8 ウニ通し ウニの芯にハリスワイヤーを通す時に使用

9 竿のキャップ(振り出し竿用)※並継竿にはついていない。

10 ウニ通しやハサミをなくさないようにバッカンに付けれる小物入れ

11 貝割り ナガレコやジンガサをエサにする場合に使用

12 バッカン フカセ釣りをするよりも大きなバッカンの方が良い 

13 水汲みバケツ バッカン内の海水の入れ替えや手洗いに使用

14 小物入れ ピトン頭やハーケンなどの小物をまとめて入れれるもの

15 長靴 磯靴でも良い 

16 ライフジャケット 安全のため必須

17 リール イシダイ用のカウンタ付リール

18 イシダイ竿

19 竿袋

20 尻手ロープ

それではイシダイ釣りをはじめてみます。

まずは、ピトンを固定します。

どんな釣り場にもポイントがあります。

渡船で渡る場合は、船頭さんがポイントを教えてくれます。

例えば、〇〇の方向に〇〇mというような感じです。

「ハーケン」を使いしっかりと固定して下さい。

これがぐらぐらでしっかりと固定していないと、

大物が来た時にピトン棒が抜けてしまう時があります。

しっかりと固定しましょう。

竿を魚に持って行かれないように、「尻手ロープ」をつけます。

尻手ロープは、ピトンとは違う穴にハーケンで固定します。

竿のセットはこの動画のようにしましょう。

イシダイ竿は、地面に置かないようにし、先に竿を継いでから道糸を通します。

狭い磯の場合は、分割して継ぎます。

4本継の竿では、1番節と2番節、3番と元竿に分けて糸を通します。

竿をセットし、瀬ズレワイヤー仕掛けを取り付けます。

道糸と瀬ズレ仕掛けの結び方は、完全結びが簡単でおススメです。

天秤に捨て糸6号から8号を結び、オモリを付けます。

青い丸の所に捨て糸を結びます。

基本的にウニを使う場合は25号から35号です。

捨て糸の長さは、春の海藻が多い時は、1ヒロから1mと長くとり、

夏から秋は短めで5cmから30cmくらいです。

この時、ハリスワイヤーと捨て糸を

同じ長さにしてしまうと絡みやすいので、

例えばハリスワイヤーを30cmの物を使うと

捨て糸は、短く10cmにしたり、60cmくらいの長めにすると良いです。

遠投する場合は、捨て糸を短く

近場で海底が複雑な場所は、捨て糸を長くします。

ウニつかみとウニ通しを用意し、トゲを散髪します。

エサ取りが多い時は、散髪しなくても構いません。

ウニは下が口で、上がお尻です。

お尻の方からウニ通しを挿します。

こちらは2個掛けの画像です。

通常はウニ1個で十分です。

ウニの口にウニ通しの先端が出たら、ここにハリスワイヤーの輪っかの部分をひっかけます。

ウニ通しでハリスワイヤーを引っ張ると、鈎がウニの口の周りに出てくるので、

鈎先をウニの芯に掛かるようにします。

イシダイはウニの芯が好物です。

イシダイの釣り方

エサを付けたら、ポイントに向かってキャストします。

例えばポイントが32mの所に溝がある、かけ上がりがあるなどの場合は、

それよりも遠くに投げて、仕掛けを引きずり、目標のポイントへ動かします。

イシダイ釣りではこれが一番大事なところです。

エサの置く場所です。

イシダイが「見つけやすく」、エサを「咥えて走れる場所」が必要です。

シモリ周りなら潮の当たる場所

かけ上がりなら、天辺に近い場所

海溝なら溝の肩

海藻が多い場所では、捨て糸を長くとり、海藻の上で目立つようにします。

イシダイの口は、鳥の嘴のような形をしているので、

早合わせをしても鈎が掛かりません。

向こう合わせでじっくりと、食い込むのを待ちます。

イシダイは3段引きという当たり方をします。

前アタリは、竿がガンガン揺れます。

この時、イシダイはウニを突いてガラや身を食べます。

※でかいイシダイはこの時の揺れが、ふわっと小さなアタリ方をします。

前アタリから中アタリに移行するまでに5分ほど掛かる時もありますし、

食い気があれば、一気に舞い込むときもあります。

中あたり

イシダイがウニの芯を咥えています。

この時、イシダイはバックをすると言われています。

竿は大きく、海面に突き刺さりますが、決して慌てて合わせてはいけません。

大きく曲がった竿は戻ってきます。

本あたり

エサを食い込み走ります。

竿は海面に舞い込みます。

竿が戻ってこないのを確認して大きく合わせます。

あとは、根に張り付かれないように、高速ゴリ巻きです。

抜き上げる時は、左右どちらかに抜きます。

正面に抜くと竿に急激な重さが掛かり、折れる場合があります。

ストリンガーに魚をつなぎます。

※サメが多い場所だと、食われてしまいますので、ご注意下さい。

イシダイ釣りに根掛かりはつきものです。

イシダイ釣りおすすめポイント

スタッフが行った釣り場(沖磯)の簡単なご紹介

日置沖磯 川口大島 A級磯

スタッフはひどい時は、週に3回この島に渡ってイシダイ釣りをしていました。

西の鼻、東の鼻とポイントがあります。

イガミやイシガキダイ、タマミなどの外道が多いですが、よく竿は曲がる釣り場です。

市江沖磯 A級磯

ここも良く通った釣り場で、市江の笠甫大島 今は大島という名前になっていると思います。

船着きと東向きで釣り場が分かれています。

日置沖磯 平八 B級磯

スタッフとは相性の悪い島で、アオッタしか釣ったことがありません。

ここで3回連続イシダイを釣った方もいますので、相性とかがあるのでは?

すさみ沖磯 えび島 超A級磯

通常、底物ポイントは口和深向きですが、この日は船着きで釣れたので、

そちら側に竿を出しています。

市江沖磯 超A級磯

第三四ツ島

ここは上り潮の釣り場ですが、スタッフは下り潮にしか当たったことがありません。

上り潮ならまず釣れる釣り場です。

市江沖磯 B級磯

高岸

向こう岸のフカツロに向いて投げます。

梅雨時期あたり連発するので、楽しい場所です。

見老津沖磯 エビス A級磯 

沈み根が多くポイント多数です。

島の真ん中が一番釣りやすいです。

同じく見老津沖磯 中崎 超A級磯

春には大型イシダイが狙える場所です。

この写真はややナベ向きに投げています。(隣でフカセ釣りをしている方がいたので)

本来は、船着きから正面に投げます。

串本出雲 双子の親 超A級磯

溝があるので、そこに落ち着ける感じです。

水深が深いので、25mほどなげても仕掛けが落ち着いたら、リールのカウンターが50mくらいになっています。

串本袋 一の島

超A級磯

有田の方向から来る下り潮が来れば本命。

過去に70オーバーの実績もあり。

スタッフが行くときは、潮岬からの上り潮でエサ取りもいないと。

串本大島須江 タカバミ B級磯

最近、でかいイシダイが釣れたそうです。

沖が荒れているときにチャンスタイムに乗ってみましたが、何もなかったです。

日置沖磯 ワニ島

グレ釣りの人気島ですが、梅雨時期は空いています。

フラットな地形ですが、横島に向かって、カウンター55m付近でシモリがあります。

田辺沖磯 大グソ

春のノッコミ釣り場

この島の付け根の、一のクソも良いイシダイ場です。

みなべ沖磯 ミトオシ

足場最高な釣り場です。根掛かりが強烈です。

小さなイシダイが多いようなので、鈎は小さめが良いのかも。

みなべ沖磯 大島

水没磯に行きたくない時に、この足場の良い大島で竿を出しますが、

イシダイ釣りたいなら、水没磯の方が絶対に釣れます。

イシダイの超大型はないですが、50cm級までなら

みなべの魚影はかなり濃いと思います。

太いイシダイ竿が海中にめり込んでいくダイナミックな釣りです。

真冬だけグレ釣りをして、春夏秋はイシダイ釣りだけをする方も多いです。

イシダイタックルを最初に揃えるのに、最初の軍資金は要りますが、

竿、リール、ピトンなんかは壊れにくく丈夫な物なので、何年も使えます。

仕掛けは慣れれば自分で作れます。

エサ代は少し高いかも知れませんが、フカセ釣りと大きくは変わりません。

まずは、道具を揃えてやってみましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次